【キレイのこよみ 2020】第五章 第8号  K92~K104 黄色い人

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【キレイのこよみ 2020】第五章 第8号

K92~K104 黄色い人

2018年5月10日(木)~5月22日(火)

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INDEX

【1】【キレイのこよみ 2020】とは

【2】【 青い嵐 13日間 Check!!】

【3】今回のウェイブスペル【黄色い人

【4】こよみ話「ナイチンゲール」

 

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【1】【キレイのこよみ 2020】とは

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【キレイのこよみ 2020】はマヤ暦のひとつである

260日のツォルキン(神聖暦、儀式暦)をベースにしています。

 

多彩な使い方ができるツォルキンですが、

まずは、13日間のウェイブスペルを意識する。

それだけで本当の自分を“思い出し”やすくなるといわれています。

 

具体的には、ひらめきがふえます。

シンクロに後押しされていると感じる瞬間が多くなります。

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【2】【青い嵐  13日間 Check!!】

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ウェイブスペルとは、Wavespell。

音1から音13までで一巡するサイクルのこと。

暦からみますと、“無意識の領域で覚醒が起こりやすい13日間”です。

前回は「青い嵐」の13日間でした。

ウェイブスペルのエネルギーにどのくらい同調していたか、自己診断してみましょう。

 

青い嵐 13日間 Check!!】

 

□パワフルに動き回った……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□プラスの思い込みを意識した……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□外へ向かってエネルギーを発散した……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□一家団欒を楽しんだ……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□おいしいものを味わった……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□好きなものに惚れ込んだ……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□人との程よい距離感を大切にした……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□よき理解者がいることに感謝した……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□依存心を捨てた……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

□頑なな自分を明け渡した……はい(2) 少し(1) いいえ(0)

( )の中の数の合計はいくつでしたか?

●13点~20点

その調子です!直感を信じていきましょう。宇宙が応援してくれています。

●12点~7点

波に乗るまでもう少し。ウェイブスペルのキーワードを意識してみましょう。

●6点~0点

ちょっとお疲れかもしれません。ムリせず、ゆったりと。そして、本当の自分を取り戻しましょう。

 

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【3】今回のウェイブスペル【黄色い人

 

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今回は、「黄色い人」の13日間です。

 

黄色い人」の13日間、そのキーワードを意識すると

 

無意識レベルで覚醒(成長につながる気づき)が起きやすくなります。

 

黄色い人 キーワード】

・自分のやり方にこだわる

・生き様を伝える

・自由を愛する

・知恵を授かる

・筋をとおす

・芸をきわめる

・人を感化させる

・感動を味わう

・配慮を忘れない

・理解者を持つ

・他人を認める

「自由意志」「感化する」「知恵」といったキーワードを持つ黄色い人。他人から強制されることを極端に嫌う紋章です。自分の生き様、自分の生きる姿勢にこだわりが強く、自分の道をひたすらつらぬく紋章です。ブルゾンちえみさん、小林秀雄、林修先生など、自分の道をきわめる人が多くいます。一芸に秀でて、人への影響力も多大。心がけたいのは、人を認めること。他人の生き方、やり方を認めることで、理解者、協力者がふえ、自分の道をより進みやすくなります。ダイアリー的には、自分の長所、好きなことを自由にとことん楽しんでみたい13日間でもあります。

 

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【4】こよみ話「ナイチンゲール」

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ナイチンゲールといえば、白衣の天使

というイメージしかなかったのですが、

実は、世間や権力にはいっさい妥協せず、

自分の信念を貫き通すタフな精神の社会改革者、

統計学の先駆者でもあったようです。

 

フローレンス・ナイチンゲール(1820年5月12日生まれ)

K104  黄色い種 黄色い人 音13

イギリスの裕福なフローレンス家の

次女として生まれたナイチンゲール。

父親は大学生のときに、莫大な遺産をうけついだ上流階級。

ちなみに、当時のイギリスの中流階級と下層階級の違いが

わかる記録があるのでご紹介しますと、

ある日曜日の食事メニュー(1901年)

●中流家庭

朝食…ポリッジ(お粥みたいなもの)、卵、パン、バター、ミルク、コーヒー、紅茶、クリーム

昼食…羊肉、カリフラワー、ブレッドソース、ジャガイモ、ルバーブカスタード、ブラマンジュ、オレンジ、ビスケット、紅茶

ティータイム…缶詰肉のサンドウィッチ、パン、バター、ケーキ、ママレード、紅茶、ミルク

夕食…缶詰肉のコーンスターチモールド、パン、バター、ケーキ、ルバーブカスタード、チーズ、ホットミルク

●労働者家庭

朝食…パン、バター、ショートケーキ、コーヒー

昼食…豚肉、たまねぎ、ジャガイモ、ヨークシャープティング

ティータイム…パン、バター、ショートケーキ、紅茶

夕食…パンと肉

労働者家庭では夕食はなし、という日もありました。

中流階級でこれですから、上流階級はさらに豪華だったかもしれません。

上流階級にとっては、パンは主食ではなく副食のひとつだったようです。

 

ハイソサエティな環境で育ったナイチンゲールは、

4つの外国語、哲学、数学、天文、経済、歴史、

絵画、音楽、心理、文学など贅沢なほどの教育を受け、

その知性と人柄から社交界でも一目おかれる存在に。

しかしそれ自体が苦しみの種で、当時の社交界を嫌っていたようです。

たとえば……肌を美しくしようと強い下剤を常用し、

極度に疲れたからといってオーデコロン、エーテルを

飲用する若い貴婦人の悪習や

人ごみと換気不足の舞踏会場へ繰り出す習慣が

いやでいやでしょうがなかったようです。

後年、あちこちで上流階級批判をしていて、

「召使いまかせの生活に慣れてしまい、

自分の衣裳さえ、ひとりでは着られないごりっぱなご婦人は

実質的には病人と同類!」とぴしゃり。

 

自己嫌悪もだぶり、苦悩した若いナイチンゲールは

葛藤を埋めるかのように、慈善活動や学問に打ち込むようになります。

22歳のとき、「貧しい病人の看護こそ、自分の使命である」と決意して、

秘かに勉強を続けて時を待ちます。当然、ハイソな家族からは猛反対。

 

その理由は、

19世紀中頃の病院は不潔と不道徳のはびこる巣窟だったため。

たとえば、排水設備に欠陥があったために

看護師がつづけさまに熱病にかかって死亡するなど、

とにかく不衛生を通り越して危険。

その頃の看護師の姿を描いた風刺画があるのですが、

なんと、治療用のアルコールを盗み飲みして泥酔しています……。

上流階級の女性が病院の看護師になるのはありえないことで、

病院や看護師といった言葉を発することさえタブー。

今では考えられないことです。

 

19世紀のイギリスは産業革命で国に富がもたらされたものの、

公害問題、爆発的な都市人口増加と住宅環境の悪さ、

水道のない家がほとんどといった混乱の中にあったようです。

 

ナイチンゲールの著書『看護覚え書』の中には、

「住居を健康に保つには、次の5つの基本的な要点がある」として

「清浄な空気、清浄な水、適切な排水、清潔、陽光」があげられています。

つまり、これらさえ、ほとんど、かなえられていなかったということになります。

 

『看護覚え書』とは

「看護とは何か」という定義が書かれた人類史上初の書物。

1859年に出版されて、一ヶ月で1万5千部も売れて、

看護という営みがはじめて世に広まります。

看護師なら誰でも知っているといわれる名著のひとつ。

ナイチンゲールといえば、「クリミアの天使」としても語り継がれています。

 

クリミア戦争に従軍したとき、

ナイチンゲールが目にしたのは、不衛生な野戦病院でした。

戦争の最初の7ヶ月間、病気だけで死亡する兵士が60%に達していて、

その原因が傷そのものではなく、

治療のときの処置や不衛生な環境にある!

と気づいたナイチンゲールは、

まずトイレ掃除からはじます。

さらに、給水、排水、換気を改善して、

やがて、死亡率が一桁に激減したそうです。

 

そんなナイチンゲールですが、

36歳のときにクリミア戦争から帰還した後は、

ベッドでの生活を余儀なくされて、

90歳に永遠の眠りにつくまでの50年以上は自室にこもって

闘病生活をしながら、

身を削るように、文献を書き続け、その数150編。

(『看護覚え書』が出版されたのは39歳のとき)

だからこそ、

病室にいる患者の気持ちを

深く理解できたのかもしれません。

 

ナイチンゲールの言葉で印象的なのが

「reparative process」。

reparativeは、「回復」。 processは、「過程」。

 

現代では、風邪をひいて発熱するのは

体温を上げて免疫力を活性化して

ウイルスをやっつけてくれることが知られていますが、

19世紀は立証されていませんでした。

でも、ナイチンゲールはそのことを実体験から理解していて、

身体が「回復」しようとする「過程」、つまり自然の治癒力を支援することが、

看護の目指すところだと考えていたようです。

だから、「清浄な空気、清浄な水、適切な排水、清潔、陽光」が大切なんですね。

 

看護師の意識も大事です。

「看護は最上級の芸術のひとつである」と述べて、

プロ意識にめざめた専門職である看護師の養成にもチカラを尽くしました。

棒グラフや円グラフが認知されていない時代に、

統計を視える化することで、

クリミア戦争での兵士の死亡原因は

負傷ではなく、すしづめ状態の兵舎にまんえんした伝染病だ!

と病因を明らかにして、予防の大切さを訴えました。

統計学の道を切り開いた人でもあったわけです。

 

K104  黄色い種 黄色い人 音13

意識が高く、頭脳明晰の黄色い人であり、

納得するまで、知識を掘り下げる黄色い種、

のめりこんで没頭し、粘り強く、長期的な視野でやり遂げる音13。

トヨタ自動車創業者の豊田喜一郎氏(1894年6月11日生まれ)、

ゴリラ研究で知られる人類学者、京都大学総長の山極寿一氏(1952年2月2日生まれ)

も、K104  黄色い種 黄色い人 音13

です。

 

自分の道をブレることなく貫いて、

戦争や産業革命で歪んでいた社会を変えていったナイチンゲール。

切り開いた「道」は150年近く継承されています。そして、きっと、これからも。

 

 

 

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